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「玉川」蔵元訪問してきました

2013/01/24
「玉川」という京都のお酒をご存知でしょうか?
ブログではあまりご紹介していませんでしたが、実は昨年の11月頃よりこの「玉川」というお酒を取り扱っています。


京都のお酒、となると伏見の辺りをイメージされる方が多いかと思います。
ですがこの玉川は京都の北の方、京丹後市という所に蔵元があります。
久美浜湾がすぐ傍にあり、蟹やカキなどの海の幸が豊富だそうです。
また蔵元のお話では山陰の起点になる地域辺りだそうで、寒さが厳しい土地のようです。
この日も帰り際に雪が降り、そこかしこに雪が積もり寒さの厳しさを物語っていました。

そんな一般的な京都のイメージとは異なる場所に蔵元の木下酒造さんはありました。

玉川外観

蔵にお邪魔して、早速二人の方にお出迎え頂きました。
木下善人社長と、フィリップ・ハーパー杜氏です。
まだまだ造りのお忙しい時期にも関わらず、大変恐縮です。


玉川社長
木下社長とパシャリ

玉川蔵案内3
ハーパー杜氏とは都合がつかず、蔵をご案内頂いている時のワンシーン


蔵は天保の時代からあるそうで、上の写真で写っている仕込蔵兼、酛場などは当時のものだそうです。
山廃や生酛の酛はこちらで造られているそうです。
当時のままの蔵なら良い蔵付き酵母が一番いるのはここだろう、とのことです。

勿論すべてが当時のものではなく、麹室は2、3年ほど前に作り変えていたり、機械類もあります。
手作業でやる仕事、機械を使う仕事、様々です。
意外とこういった作業も手作業でやられているのです。

玉川蔵案内4
一本一本、手作業で瓶にラベルをペタリ



玉川というお酒はこの寒さが厳しい土地柄も関係しているのか、とにかくお燗に向くお酒が多いです。
特に玉川の定番、主力という商品にはお燗酒向きの山廃や生酛も多いです。
山廃や生酛のお酒はハーパー杜氏の希望で造り始めたそうですが、現在では大変な人気だそうです。

また半年~数年寝かし、熟成させたお酒なども玉川のお酒にはあります。
蔵を一通り見学させて頂いた後、試飲を何本か頂きました。
その中に、熟成させたお酒も何本かありました。

熟成させることで、同じお酒の味わいがドンドン変化していきます。
この時の試飲で改めてその事を実感していると、

「(お酒を)寝かせると面白いでしょう。私はこれが面白くてこの仕事やってるんですよ。」

してやったり、という感じでハーパー杜氏のお言葉が。





玉川というお酒は京都らしいお酒、というわけではないです。
かといって地元の京丹後市の辺りのお酒、ともまた違うそうです。
やはりちょっと個性的なお酒です。


「個性がある方が覚えてもらいやすいし、売りやすい」
といった事を蔵の方が言われたことがあります。
お酒を販売する側の人間としては、そういう面も事実であると感じます。

ですが、それはあくまで結果としてそういう面もあるだけだと思います。
「こういう事がしたい、こういうお酒が造りたい」とやっていたら、
こういうお酒になっただけなのだろう、その様に感じた玉川の蔵訪問でした。
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11:54 蔵元訪問記